あなたにふさわしいパートナー(設計者)を見つけるには?
業者選びの中で、設計事務所(建築家、設計士)を選ぼうと思ったあなたは、
建物に関してのみならず、いろいろなことにこだわりとセンスのある方とお見受けします。
「世界に一つしかない個性的な家がほしい!」という方も多いはずです。
でも、これからが大変です。設計事務所といっても星の数ほどあり、個性の強い設計者が多いですから、
作風とフィーリングが合う人を見つけなければなりません。
一種のお見合いみたいなものです。
建て主の思いを汲み取るより、自分のデザインを押し付ける設計者もいれば、
建て主の言いなりの設計者もいます。
デザインを優先するあまり、構造がぜい弱だったり、安全対策が不十分だったりするバランスの欠いた設計は考えものですし、
実用一点張りでも良い建物は生まれません。
理想のプランができたと喜んでいたら、目の玉が飛び出るほどの見積金額になってしまったという話もよくあることです。
テレビや雑誌で紹介されるものの中には、「これは実際に住んだら苦労するだろうな。」と思うものが時々あります。
もちろん、多少の不便さやリスクを理解し、そこにこそ価値を見出されたのであれば、それはそれですばらしいことです。
最近は、ホームページなどで、ポリシーや作品を紹介している設計事務所も多いですから、
ある程度事前に予想できるようになりました。
日経アーキテクチャー2003.9-1号に掲載されていた、設計依頼のきっかけによりますと、
以前は、親戚・知人の紹介が多かったのに対して、ホームページ・雑誌・テレビを見て依頼する割合が増えているとありました。
建築主と設計事務所(建築家)との出会いをプロデュースする会社もたくさんでてきました。
じっくりと時間をかけていろいろな方法で探し出し、「ここは自分に合っているかなあ?」と思ったら、
思い切って連絡してみてはどうでしょう。
何も怖がることはありません。
事務所をたずねてみたり、実際の作品を見せてもらうのがいいでしょう。
簡単なプランを無料で作ってくれるのか、設計費はいくらくらいで、工事監理はどの程度やってくれるのかなどをはじめに聞いて、
自分に合わないと思ったら断ればよいのです。
とにもかくにも、面倒くさがらずに時間をかけて、あなたにぴったりのパートナーを探しましょう。
完成した時に、「大変だったけれど、あの時にこの設計者に出会って本当に良かった。」と思ってくれることが、
設計者にとって何よりうれしいことなのです。
自戒の念を込めて、私が考えている良い設計者の特徴をあげると、次のとおりです。
1.お客様と同じ視点に立って、バランスよく物事を考えてくれる人。
2.お客様の満足を得られるように、研究熱心で仕事に熱意がある人。
3.業者と何らかのトラブルが発生した時、お客様の側に立ってくれる人。
ちなみに、ジョイ建築設計事務所社長寺田の考え方はこのとおりです。
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