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・欧米並みの長寿命住宅を高温多湿な日本で実現させるためには・
*住宅は、長寿命(高資産価値)・高断熱(エコロジー)・健康維持であるべきです。
アメリカの住宅の耐用年数が約100年であるのに対して、日本の住宅寿命はたったの25年〜30年です。
原因のひとつは、日本の高度成長期時代。とにかく建てては壊せ(スクラップ&ビルド)の思想のもと、住宅産業は成長し、日本独自の「ハウスメーカー」は私服を肥やしてきました。
しかし、安くて粗悪な住宅を大量生産してきたつけが、いまの日本に回ってきているのです。
おまけに、安価で、ホルムアルデヒドなどの有害物質を大量に含んだ新建材が建築市場を占領し、無垢材や漆喰などの自然素材が使われなくなってしまったことで、シックハウス症候群やアトピー性皮膚炎で苦しむ人たちが生み出されてきました。
やっとの思いで建てたマイホームは喜びもつかの間、入居したとたんに喘息になったり、めまいや頭痛を引き起こしたりするしまつ。
ローンを払い終える頃には住宅自体も寿命を迎えてしまい、次の世代に残せないために、資産として継承することができないのです。
これではいけないと、政府はシックハウス法を制定したり、「長寿命住宅⇒資産の維持⇒ストック型社会」へと方向転換し、長期優良住宅には住宅ローン減税などの方策を打ち出しています。
この流れを受けて、建材メーカーはF☆☆☆☆(ホルムアルデヒドを含まない)の取得。
ハウスメーカーは「長寿命住宅」とか「200年住宅」とかを掲げるようになりましたが、本当に健康で200年もつ住宅は建てられているのでしょうか?
長寿命であるための第一条件は、柱や梁が腐らないことです。
しかし、現在、国の推奨している高気密工法
(グラスウールなどの断熱材+気密シートによる防湿気密層)ですと、
右下の図のように、高温多湿な日本の夏に、冷房による温度差で
壁の内側に結露してしまうのです。
(水蒸気はその性質上、温度の高い所から低いところ、湿度の高い所から
低いところへと移動しようとします。
その動きが気密シートによって妨げられた時、気体の状態を維持できず
水になってしまうのが結露という
現象です)
皆さんの知らない間に、壁の中は結露でびちゃびちゃ、グラスウールは
カビで真っ黒ということになり、構造体もやがて腐ってしまいます。
これでは、200年ももつはずがありませんし、
不健康な住宅と
なってしまいます。
外壁仕上げ材 : シラスそとん壁 (火山灰で
できた透湿性のある壁材)もしくは珪藻土、
漆喰
外壁下地 : 木摺りやダイライトなど透湿性のある下地材に透湿防水シート貼り (透湿性のない構造用合板は推奨できません)
断熱材:セルローズファイバー(新聞紙にホウ酸を混ぜた究極のエコ断熱材)
内壁 : 石膏ボード下地にチャフウォール、珪藻土、漆喰もしくは自然素材の透湿クロス(ルナファザー、和紙など)
この仕様により、湿気(水蒸気)が外壁と内壁を行き来でき、壁内に結露しないため、構造躯体がいつでも正常に保たれて長寿命住宅となります。
はやりの外張り断熱工法ですが、石油からできた発泡スチロールのような「呼吸しない」化学断熱材で、家全体をくるんでしまうという工法です。
この化学断熱材は、燃えると有毒ガスを発生させる危険な製品もたくさんあります。
柱などの外側に貼り付けるので、あまり厚くするとずり落ちてしまうなどの理由で厚みに限界があり、断熱性能もあまり良くありません。
断熱材自体に防音効果はほとんどなく、内壁が空洞の場合が多いですから、騒音が家中に伝わりやすいという欠点もあります。
気密シートによる高気密仕様のため、電気代が一年中かかる24時間換気扇の運転が絶対条件です。もし換気扇を止めたら呼吸できなくなるという考えで、特に真夜中など換気扇の音が気になる場合もあります。
冬は、風邪のひきやすい乾燥しすぎの状態になるので今度は加湿器が必要となり、イタチごっこをしているような、どう考えても不自然な工法です。